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新聞掲載記事

更新:2018/11/30

出願1件の重み

  弁理士は、企業や個人が特許権を取得する際に、特許庁に対する手続きの代理を行います。手続の代理といって
 も、単に事務的な手続きを行うだけでなく、発明の内容を説明した書面を作成し、特許を請求する範囲を定める文
 章を作成することが仕事の本質です。そのためには、まず発明を理解し、発明の原理を見抜き、的確な文章で表現
 する必要があります。これには、高度の専門知識、論理的思考力、鋭い洞察力、卓越した国語力等が要求されます。
 それ故に、弁理士の仕事に対して高額の報酬が支払われています。
  ところが、同じ出願1件であっても、出願1件の重みは、大企業と個人とでは大きく異なります。大企業は、年
 間に何百件、何千件と出願します。これに対して、個人は、生涯に1件しか出願をしないこともあります。発明の
 打ち合わせでも、この発明に懸ける思いがひしひしと伝わってくることがあります。その時は、何としても特許権
 を取得しなければという気持ちになります。そして、特許権を取得できた時には、こちらも嬉しくなるほど喜んで
 くれます。
  大企業からのご依頼、個人からのご依頼、弁理士にはどちらも大切な出願1件です。
                                            弁理士 松田 洋