会長ご挨拶
当会のwebサイトにアクセスいただき、誠にありがとうございます。令和6年度の日本弁理士会東海会 会長を拝命いたしました安部 誠と申します。
弁理士は知的財産に関する専門家であり、国際出願(国際登録出願)を含む特許、実用新案、意匠、商標に関わる全ての手続を代理できる国家資格保有者です。また、知的財産全般に関する様々な相談に応じることができます。
日本弁理士会には全国で9つの地域会が構成されています。東海会は、愛知、岐阜、三重、静岡および長野の5つの県を担当しています。東海会は、所属弁理士数で全国で3番目に大きい地域会となっており、モノ作りの盛んなこの地域において知的財産権制度の普及、知財経営を目指す中小企業やスタートアップ企業の皆様に対する支援活動等を精力的に行っております。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)収束後の社会では、テレワークやオンラインによる会議、授業、診療、決済等が日常化し、不可逆的なデジタル社会への移行が進行しています。また、SNSの急速な普及によっていわゆるモノの消費からコトの消費、トキの消費へのシフトが加速し、これまでとは異なる新たな事業価値の創造がより顕著になってきました。
モノ消費時代では製品とその製造技術の保護や市場での優位性を保つための特許権や実用新案権が最重要であったところ、コト消費、トキ消費の社会では企業のブランディング戦略が従来よりも一層重要になりました。そして、培われてきた自社ブランドを守るための知的財産権、なかでも商標権、意匠権、著作権の価値がコロナ前よりも高まっています。
日本弁理士会東海会は、かかる時代の流れに迅速かつ柔軟に対応し、情報化社会の要請にマッチした知財支援活動を今年度も引き続き行っていく所存です。私ども弁理士は皆様の知的財産を育み、守っていける良きパートナーであり続けたいと常に思っています。知財に関して何かお困りごとやご不明な点がありましたら、まずはお近くの弁理士にご相談ください。また、東海会には独自の弁理士紹介制度もございますので、お気軽に東海会までご連絡いただければと存じます。
日本弁理士会東海会および弁理士を今後ともよろしくお願い申し上げます。
令和6年4月吉日 日本弁理士会東海会 会長 安部 誠(あべ まこと)