言葉の意味/弁理士 菅 慎太郎
- 弁理士会
現在、日本には約2,000もの法律(デジタル庁データベースe-Gov参照、2022年1月5日現在)があり、その一つ一つが、「言葉」によって記載されています。
弁護士は、例えば、ある事実が、法律という「言葉」で記載された要件に当てはまるかどうかを検討します。弁理士は、例えば、ある発明を、「言葉」で表現することによって、その特許が持つ権利の範囲を決めています。
このように、法治国家である我が国では、「言葉」によって様々なものが定められます。しかしながら、この「言葉」というものは、誰にとっても同じ意味を持つのでしょうか?
筆者は、約3年半、弁理士として発明と「言葉」とを結びつける中で、「言葉」が有する意味が、その状況、業界等、様々な条件によって、変化することがあることを学びました。
現在、我々の周りには様々な「言葉」による情報が溢れています。この情報に含まれる「言葉」が、誰によって、どのような意図で、使われるかを少しでも意識することで、そこから得られるものも変化すると思います。
是非、読者の皆さんも、少しだけ「言葉」についての意識を変えてみませんか?