新聞掲載記事

知財広め隊~知的財産の世界へつながる最初の扉として~/弁理士 井上 佳知

  • 弁理士会

 平成29年度の新規事業として日本弁理士会では「知財広め隊」事業を全国的に展開しています。日本弁理士会東海支部では、従来から中小企業の経営層の方と知財について気さくに語り合うための独自事業として「知的財産サロン」事業を遂行しており、「知的財産サロン」において培った経験を活かして「知財広め隊」事業を実行しています。
 「知財広め隊」は、主に中小企業の支援を目標とする事業となり、知財に関わるセミナーやパネルディスカッションを第1部として開催し、第1部の終了後に、軽くビールなどを飲みながら弁理士やセミナー等に参加されている他の参加者の方との親交をより深めるための交流会を第2部として開催する事業となります。
 第1部では、知財に関する堅い話ではなく参加者の方に興味を持っていただけるトピックスを扱うセミナーや、弁理士を交えながら知財を活かした経験をお持ちの中小企業の経営者や知財担当者からの経験談を深堀するパネルディスカッションが行われています。日本弁理士会東海支部では、参加者の方にできる限り興味を持って聞いてい頂ける話題を提供できるよう第1部を運営しています。やはり、経験談に基づく知財活用に関するセミナーは参加者の方に興味を持っていただけるようです。
 第2部では、参加者同士で知財の話題のみならず様々な話題で話が盛り上がっている方、あるいは、弁理士を捉まえて少し真剣な?悩みを相談される方、知財に興味を持たれている金融機関の方、といったように、皆さん自由に会話を楽しみ、交流の目的を十分に達成されているようです。
 参考までに、これまでの「知財広め隊」事業の実績を示しますと、7月20日に名古屋市において「知的財産サロン」の一環として開催(参加者79名)、8月25日に岐阜市において「知財広め隊」事業単独で開催(参加者45名)、11月27日に豊橋市において農林水産系のトピックスで開催(参加者69名)、2月2日に富士宮市において日本弁理士会と富士宮市との提携10周年記念事業として開催予定、2月16日に津市において「知財広め隊」事業単独で開催予定、となっております。
 平成30年度も同様に愛知、岐阜、三重、静岡、長野の各県において「知財広め隊」事業を遂行する予定となっています。少しでも興味を持たれた読者のみなさん、是非是非、一度覗いてみてはいかがでしょうか。きっと、新しい何かを見つけることができると思います。

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