新聞掲載記事

週末パテントセミナー2024in岐阜/岐阜県地区会 弁理士 岡本 茂樹

  • 意匠(デザイン)
  • 商標(ブランド)
  • 弁理士会

 日本弁理士会東海会では、一般、県および市町村の公的機関の関係者、中小企業の経営者、知財関係者などを対象とした「週末パテントセミナー2024in岐阜」を2024年9月27日の午後2時から午後4時まで、岐阜市橋本町1の10の23の「ハートフルスクエアーG」で開催いたします。
 本セミナーは、特許・商標を中心とする知的財産全般について、専門家である弁理士による解説の他、企業の取組みや事例を分かりやすく紹介するものです。今回は、近年のデジタル社会において企業のブランド力を高めるために知的財産をどのように利用すればよいかということをテーマに、「マーケットはデザインパテントで奪い取れ」と題して、講師2人にご講演いただきます。
 第1部では、長谷川刃物代表取締役社長の長谷川尚彦氏に、「意匠の独自性と品質の高さで差別化を図る~企業の発展に寄与した知財戦略~」についてご講演いただきます。岐阜県関市でハサミをはじめとした刃物を製造している老舗メーカーである長谷川刃物は、ニーズに合わせた確かな切れ味を提供する「CANARY」とユニバーサルデザインの刃物を提供する「HARAC」の2ブランドを展開しています。安価な海外製品への対策を要するも、刃物製品は伝統産業製品であり特許は取りづらい。そこで、加工技術はブラックボックスとし、商標と意匠の活用に目を向け、他社製品との差別化を図るビジネスモデルを確立されました。商標及び意匠の活用は自社ブランド化にも繋がり、知的財産権を活用する観点から伝統産業を如何に成長させていくか、事例を交えながら紹介していただきます。
 第2部では、日本弁理士会東海会副会長で弁理士・弁護士の加藤光宏氏に、「事例で見る、意匠の紛争と戦略!」についてご講演いただきます。「意匠って形だから権利範囲は狭いんでしょ?」と言われます。確かに限界はありますが、だからといって意匠が使えないということにはなりません。逆に、目に見える権利だから使いやすいというメリットもあります。本講演では、意匠の紛争事例をいくつか取り上げながら、意匠権の権利範囲の考え方、解釈などについて説明いただきます。また、後半では、長谷川社長へのインタビュー形式で、出願・活用について掘り下げていきます。
 参加をご希望の方は、日本弁理士会東海会のホームページ(https://www.jpaa-tokai.jp/topics/seminar/detail_3056.html)よりお申込みください(申込締切り:2024年9月24日)。

 本セミナーは、ブランド戦略をお考えの皆さまのお役に立てる、ホットで、面白い話題が盛り沢山となっております。意匠の特徴を知ったうえで、その活用を図ることができる意匠戦略を一緒に考える機会になればと思いますので、ご興味のある方は奮ってご参加下さい。


昨年度の様子

 


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