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国際知財委員会の活動紹介~地域に根差した国際活動~

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 日本弁理士会東海会にはいくつかの委員会が設置され、地域密着型で知的財産に関する普及・啓発活動、相談などを行っています。国際知財委員会はその一つであり、東海会地域内(愛知・岐阜・三重・静岡・長野)の企業が諸外国において知的財産権を活用するために役立つ情報の収集および発信、それらを円滑に行うための国際交流などを通じて、地域社会の国際知財への対応に貢献することを目指しています。国際知財委員会が平成30年度に行った主な活動を紹介します。


1.ベトナム・ハノイ訪問

 アジアに進出した東海地域企業と交流の場を持ち、国際的知財活動における留意点などについて情報提供を行う方策を検討していたところ、愛知県の海外支援拠点であるハノイサポートデスクがベトナム進出企業向けに開催する意見交換会において、ベトナムでの知的財産の活用について講演を行う機会をいただきました。そこで、意見交換会の開催日を含む10月22日~25日の4日間、弁理士会の国際活動センターと合同でベトナム・ハノイを訪問しました。意見交換会では、「ベトナムにおける知的財産の活用」と題して、日本企業のベトナム知財への関心の動向を示す統計情報の紹介、知的財産の活用に関する失敗事例と成功事例の紹介、知的財産の保護・活用支援制度の紹介などにつき40分程度の講演(日本語からベトナム語への同時通訳付き)を行いました。日本からの進出企業、現地での教育機関、ベトナム政府関係者、ジェトロ関係者など、20名を超える参加者がありました。意見交換会以外の日には、ベトナム国家知的財産庁(National Office of Intellectual Property of Vietnam(IP Vietnam;旧名NOIP))、ベトナム知的財産研究所(Vietnam Intellectual Property Research Institute(VIPRI))、ベトナム知的財産協会(Vietnam Intellectual Property Association(VIPA))、現地の法律事務所等を訪問し、日本の知的財産制度の紹介、東海地域企業のベトナム知財に対する関心についてのアンケート結果の紹介などのプレゼンテーションを行うとともに、情報交換および意見交換を通じて交流を深めました。


2.セミナーの開催

 ハノイ訪問の経験を踏まえて、平成31年2月18日に、愛知県との共催で海外知財に関するセミナー(副題:「知的財産戦略で海外ビジネスを守り、攻める~ASEAN・アジア諸国を中心に~」)を開催しました。セミナーでは、問題を身近に感じていただくために、現実に起こった事例の紹介を交えて、企業の海外進出に伴う知財リスク、事前にとり得る対策、問題発生後の対応などにつき説明しました。


3.外国知財関係の講師派遣

 日本弁理士会東海会では、各種公的機関が知的財産権制度の講演や相談会を行う際、講師や相談員を派遣しており、国際知財委員会では外国知財関係を担当しています。平成30年度は、11月26日に、OKB大垣共立銀行、小牧市、小牧商工会議所、日本弁理士会東海会主催の「OKB・弁理士会知的財産活用セミナーin小牧」の第2部において「知的財産戦略で海外ビジネスを守り、攻める」について40分程度の講演を行いました。


4.むすび

 日本弁理士会東海会国際活動委員会は、地域に根差した国際活動として、引き続き東海地域企業の海外進出を内外からサポートしてまいります。ご期待ください。

 国際知財委員会 弁理士 大井 道子


平成30年10月24日、愛知県ハノイサポートデスクでの意見交換会にて

 

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