特許業務法人から弁理士法人へ/弁理士 野崎 洋平
新聞掲載記事- 弁理士会
コロナ禍前の話になりますが、ちょっとした用事があって自宅からバス停に向かって歩いているときに、犬の散歩中の近所の方に会いました。近所の方と歩きながら雑談をしていると、「そういえば、野崎さんって何のお仕事をされてるんですか?」という質問を受けました。こういう場合に「弁理士です」と答えると、「弁理士って何ですか?」と謎を深めてしまうことが多いので、「特許事務所で働いています」と答えました。すると、特許庁っぽい何かを想像させてしまったのか、「特許事務所というのは官ですか?民ですか?」という話になってしまいました。もう少し詳しく説明しようと試みていたところでバス停に着いてしまったので、「それではまた」となり、話は途中で終わってしまいました。
そして時は流れ、2022年。弁理士による法人の名称が特許業務法人から弁理士法人に変更されます。この名称変更によって世間の皆様に弁理士という言葉を見聞きして頂ける機会が少しは増えるのではないかと思います。「弁理士です」と答えたときに、「ああ、弁理士さんね」と、すぐに分かってもらえる日が来ることを願っています。