女性と弁理士/弁理士 谷山 輝恵
新聞掲載記事- 弁理士会
理系の女性弁理士として特許事務所に勤務しています。筆者の実体験として、弁理士は男女問わず存分に活躍できる職業と感じています。弁理士は知的財産の専門家として、特許権や商標権などを取得したい方のために特許庁への手続きを行ったり、自社製品を模倣されたときの対策などについて助言を行ったりします。法律の知識や経験を活かし、法律によって定められた期限を守って多くの仕事を並行して進めることなどが求められますが、業務の性質上、男女関係なく能力を発揮しやすいと思います。
また特許事務所での弁理士の仕事は、チームプレーというよりはどちらかというと個人プレーに近いため、実績をあげつつ、自分のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方がしやすいです。仕事も育児もあきらめることなく、両方にやりがいを持って長期的に働き続けられる職場環境には日々感謝しています。
現在、日本弁理士会会員の女性比率は16.3%ですが(2022年5月31日現在)、昨年度の弁理士試験合格者の女性比率は33.2%に達しています。女性の皆さんも躊躇することなく、知財や弁理士に興味を持って頂けると嬉しいです。