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弁理士となったきっかけ/弁理士 谷内(やち) 健太郎

新聞掲載記事

     私は、化学メーカーの知財部に所属し、特許出願・権利化、他社特許対応を始めとした知財戦略活動に従事しております。
     そもそも、弁理士となろうと思ったきっかけは、20年弱の研究開発業務(主に、紫外線・電子線硬化型樹脂)における気付きです。
     大学院化学系専攻を修了し、化学メーカーに入社した後は、研究開発の成果として複数の特許出願を経験しました。その中で、特許明細書案を書くことも多く、「化学のバックグラウンドを活かした特許業務」は、自身の強みになると感じ始めました。
     その強みをさらに伸ばし、知的財産の専門家として活躍したいとの思いから、知財部への異動を希望し、現在に至ります。
     異動後の数年間は、知財部の実務を覚えながら、弁理士試験の勉強を行いました。通勤時や帰宅後に勉強をする日々は大変でしたが、実務と結びついて理解が進んだときには楽しく感じ、逆に勉強しない日があると落ち着かなくなっていました。
     さらに、試験合格の年は、新型コロナ感染拡大に伴い、試験史上初の4ヶ月延期となり心が折れそうになりましたが、「より深く理解するための時間」と頭を切り替えて勉強を続け、精神的にも鍛えられました。
     生涯一弁理士として活躍すべく、今後も自己研鑽を続けてまいります。

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