[1月30日]日本弁理士会東海会開設日記念「知的財産セミナー2020~迫り来る近未来の社会変革と知的財産戦略<企業に貢献する知財>~」
日本弁理士会東海会は、東海地区における知的財産活動の充実・発展への貢献を使命の一つとして活動しています。「知的財産セミナー2020」は、日本弁理士会東海会(旧東海支部)の開設日(1997.1.31)を記念して開催する恒例の知財セミナーです。
今年は、『迫り来る近未来の社会変革と知的財産戦略-企業に貢献する知財-』をテーマとしました。
自動運転、AIなどの技術の急速な進展により、近い将来、社会のありようが大きく変化すると予測されています。第1部では、近未来に起こる変革やそれに必要となる技術について解説をいただきます。続く第2部では、近未来の変革を見据え、「100年に一度の大変革の時代を生き抜く」との決意の下、「HV特許」の開放などを遂行されているトヨタ自動車株式会社の企業戦略を、これにかかわる知的財産部門の視点から解説いただきます。さらに、第3部では、数多くの知財事件などで知られるように、任天堂株式会社において、特許、意匠、商標、著作権、不競法などの知的財産権法を駆使して、ユニークな自社の製品、ブランドの保護に奮闘しておられる知的財産部門の取り組みを解説いただきます。
これらの講演は、皆様の関係する企業・団体における、現在そして将来の知財活用・知財戦略について、新たな気付きを得られるものと考えております。ぜひ奮ってご参加ください。
日 時:2020年1月30日(木)13:00~17:00(受付は正午より)
場 所:名古屋観光ホテル3階「那古の間」(名古屋市中区錦1-19-30 電話052-231-7711)
内 容:
■第1部
「CASEとMaaSが変革する自動車開発や産業構造のありかた」(13:10-14:30)
講師 Intelダイレクター兼名古屋大学 未来社会創造機構 客員准教授 野辺 継男 氏
内容 今後の自動車の方向性は(1)既存のクルマの延長線のオーナーカーと、(2)モビリティ事業者がシェアリングするサービスカーに分かれ、国際的に(1)は縮小する一方(2)は拡大すると言われている。今後(1)と(2)の両者の基盤となるCASE (コネクテッド、自動化、シェアリング、電動化)と(2)のプラットフォームとなるMaaSの開発には、極めてICTの開発に近い考え方が重要となり、技術開発や産業構造における協調・競争のありかたが根本的に変化する。そうした状況をお話しさせて頂きます。
休憩(14:30-14:45)
■第2部
「クルマを取り巻く環境変化を踏まえたトヨタ自動車の知財活動」(14:45-15:45)
講師 トヨタ自動車株式会社 知的財産部知財推進室 室長/弁理士 川越 健司 氏
2004年トヨタ自動車 入社(知的財産部)
2006年~2008年(2年間) 米国ワシントンDCの法律事務所にて研修
2019年~現在 トヨタ自動車 知的財産部 知財推進室 室長
内容 現在、自動車業界は、CASE(Connected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、 Shared& Services(シェアリング)、Electric(電動化))に代表されるように、100年に一度の大変革期を迎えております。そのようななか、クルマを作る会社としての知財活動だけでなく、人々の様々な移動を支援する会社(モビリティーカンパニー)としての知財活動にも取り組むトヨタ自動車の知財活動についてご紹介します。
休憩(15:45-16:00)
■第3部
「任天堂の基本戦略を支える知的財産部の取り組み」(16:00-17:00)
講師 任天堂株式会社 知的財産部 製品保護グループ グループマネージャー/弁理士 西浦 光二 氏
内容 任天堂は、1983年に「ファミリーコンピュータ」を発売して以来、独創的なハード・ソフト一体型の娯楽製品を世界に向けてつくり続け、誰もが楽しめる商品やサービスを提供することへの挑戦を続けています。「任天堂IPに触れる人口の拡大」を目指す基本戦略を支える知的財産部の取り組みについてご紹介します。
主 催:日本弁理士会東海会
後 援:中部経済産業局、愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所、(一社)愛知県発明協会【予定】
定 員:600名(定員になり次第、締め切らせていただきます)
参加費:無料
対 象:一般、学生、大学・企業の知財部門・研究者・技術者、ベンチャー起業を目指す方、中小企業の経営者、知的財産関係者
申込方法:参加申し込みフォームにより、1月24日(金)までにお申し込みください。後日入場券を発送いたします。なお、FAXでのお申し込みは、下記申込書をご利用ください。