知的財産権は身近なもの~弁理士の日記念フェスタ~/知的財産権制度推進委員会 弁理士 前田 祥吾
新聞掲載記事- 弁理士会
毎年7月1日は弁理士の日です。日本弁理士会東海会では、弁理士の日を記念して、例年7月ごろに「弁理士の日記念フェスタ」を開催しています。弁理士の日記念フェスタは、一般の方を対象に、特許・商標などの知的財産権は身近な存在であること、また、それを支える弁理士という存在を知っていただくことを目的としています。弁理士の日記念フェスタでは、ショッピングセンターのイベントスペースなどを利用して、多くの方が参加できる様々なコーナーを開催しています。
過去に行われたコーナーをいくつか紹介します。「商標を探そう!」というコーナーでは、参加者が登録商標を探しました。多くの方は、手荷物の中から登録商標を発見し、参加賞をゲットしました。普段は何気なく使っている物の中にも多くの登録商標が存在していることを認識してもらえたと思います。
また「知的財産権クイズ」では、知的財産権に関するクイズを出題し、優秀者には記念品が贈られました。知的財産権に関するクイズといっても、法律に関する問題ばかりではありません。ブランド名に関するクイズや、人気商品の開発で苦労した部分に関するクイズなど、身近なものを対象とした問題を多く出題しました。
また「工作教室」では、はっぴ姿の弁理士が手ほどきをし、工作を介して参加者と弁理士とが交流する機会を設けました。そのほか、身近なヒット商品に関する知的財産権の説明や、模倣品の摘発に関する情報など、一般の方でも関心がありそうなコンテンツをパネル展示しました。
令和2年度は、新型コロナウイルス感染拡大を防止することを優先し、残念ながら、弁理士の日記念フェスタを開催することができませんでした。令和3年の現在でも、新型コロナウイルスの感染は終息しておらず、今しばらくは様々な活動が制限されることが予想されます。しかしながら、新型コロナの感染状況に注目しつつ、弁理士の日記念フェスタをなんとか開催できないかと準備を進めております。ソーシャルディスタンスを維持でき、密になりにくいことを前提としてイベントを練り直しているため、従来のイベントとは異なる内容になるかもしれません。安心して楽しんでいただくことができるようイベント内容を検討しておりますので、ぜひ参加をしていただきたく思います。