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知的財産セミナー2025(知財経営を支えるデザイン戦略)/日本弁理士会東海会 会長 弁理士 安部 誠

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 日本弁理士会東海会は、毎年この時期に東海会開設日(1997年1月31日)を記念して「知的財産セミナー」を開催しています。本年は、「知財経営を支えるデザイン戦略~会社のブランドと商品力を高めるデザインの磨き方~」をテーマとし、2月7日(金)の13時30分から名古屋観光ホテルの3階「那古の間」で開催します。
 近年のデジタル化社会への進行、特にSNSの急速な普及に伴って人々の価値観が多様化しています。モノの消費からコトの消費、トキの消費へのシフトが加速し、これまでとは異なる新たな事業価値の創造、自社商品やサービスの差別化が求められています。最近は自分の生活スタイルやし好にマッチしたブランドやデザインの商品を購入する傾向が強まっています。コト消費、トキ消費の社会では企業のブランディング戦略が従来よりも一層重要になりました。そして、培われてきた自社ブランドを守るための知的財産として、デザイン(意匠)の価値がより一層高まっています。
 本セミナーの第1部では、国内外のグラフィックデザイン界において数々の賞を受賞され、2005年愛知万博のシンボルコンテンツ「MERRY EXPO」を展開し、2008年北京オリンピック開会式の芸術顧問にも招聘された世界的なアートディレクター/グラフィックデザイナーである株式会社水谷事務所代表取締役社長の水谷 孝次 氏に、「次の時代を切り拓くソーシャルデザイン~人・社会・地球・未来を笑顔にするデザイン~」についてご講演頂きます。本講演では、水谷氏のデザイン・クリエイティブを中心に、企画やクリエイティブの発想方法など、今までの作品や経験から導き方のコツを解説します。
 続く第2部では、新たなプロダクトを創出するための企画、デザイン・設計、試作、少量生産に一貫して対応し、世界最速の開発支援をミッションとする株式会社クロスエフェクトを京都市に設立し、第5回ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞、グッドデザイン賞2013年金賞(経済産業大臣賞)ほかイノベーションやデザインに関する数々の賞を受賞され、2022年にはプロダクトデザイン部門を分社して株式会社クロスデザインを設立された株式会社クロスエフェクト代表取締役の竹田 正俊 氏に、「プロダクトに意味と価値を与えるデザインを目指して~中小企業が挑戦するこれからの知財戦略~」についてご講演頂きます。本講演では、近年のデジタル化によるモノづくり現場の変化を掌握しつつAI、DX、VRをはじめとする最先端テクノロジーを駆使したデジタルマニュファクチャリングにより優れたプロダクトデザインを実現する可能性について議論します。
 結びの第3部では、日本弁理士会東海会に所属し、意匠(デザイン)の保護と活用について造詣の深い2名の弁理士、中村 知公 氏および前田 大輔 氏に、「嬉しい!安い!早い!日本の意匠登録制度は世界一!馬子にも意匠!どんどん使おう意匠登録制度!」についてご講演頂きます。2020年に行われた意匠法の大改正後、意匠登録することの魅力と利用状況をご紹介し、併せて注目すべき意匠登録の例や知財戦略的な出願・登録の例をお伝えします。
 上記のとおり、本セミナーは、デジタル化社会の中で企業のブランド力、商品力を高めるため、どのようにデザインを創出し、更にはデザインが保護対象である知的財産権(意匠権)をどのように取得し利用するべきかについて考察できる3部構成です。皆様の関係する企業・団体における知財活用・知財戦略に関して、デザインの側面から新たな気づきを得られるものと確信します。一般の方、学生の皆さんのご参加も大歓迎です。ぜひ奮ってご参加ください。

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