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知的財産セミナー2023/日本弁理士会東海会 会長 弁理士 三浦 高広

新聞掲載記事
  • 弁理士会

 2023年1月27日(金)、日本弁理士会東海会は、「知的財産セミナー2023」を開催いたします。本年は、「~知財、次のステージへ~」をテーマといたしました。
 日本弁理士会東海会は、東海地区における知的財産活動の充実・発展への貢献を使命の一つとして活動しています。「知的財産セミナー2023」は、日本弁理士会東海会(旧東海支部)の開設日(1997.1.31)を記念して開催する恒例の知財セミナーです。今回のセミナーでは、3名の講師による3部形式での講演を行います。
 近年、自動車技術は大きく変化し、急激に電動化が進んでいます。EU加盟国間において2035年からの実質的な内燃機関自動車の販売禁止が合意され、内燃機関自動車が将来的に電気自動車に置き換わることになることから、世界的に電気自動車開発が加速しています。また、自動運転技術や自動車におけるコネクテッド技術など、自動車関連のあらゆる技術が目覚ましく進歩しています。「未来の車と言われたらどんな車を想像するか」と聞けば、「空飛ぶクルマ」と回答される時代になりました。未来のモビリティ社会はすぐそこまで来ており、自動車業界においては、まさに技術革新の時代となっています。「第1部」および「第2部」において、その技術革新の時代における自動車関連技術の動向と知財戦略についてご紹介いたします。
 「第1部」では、国立大学法人 東海国立大学機構 名古屋大学 未来材料・システム研究所 教授 山本 真義 氏に、「欧中で立ち上がる電気自動車巨大市場とそこに求められる知財技術分野とその未来」についてご講演頂きます。
 「第2部」では、株式会社デンソー 知的財産部 第1知財戦略室長・弁理士 渡部 基彦 氏に、「CASE時代の異業種間知財紛争とデンソーの取組」についてご講演頂きます。
 また、近年IPランドスケープに基づく知財戦略が検討されています。そして、100年を超える歴史を持つ地元老舗企業が、次の100年を見据えて知財部門を抜本的に改革し、独自のIPランドスケープに基づく知財戦略を打ち立てて成果を上げています。「第3部」において、「関の刃物」の伝統を受け継ぐ地元老舗企業が実践している知財活動、独自のIPランドスケープに基づく知財戦略についてご紹介いたします。
 「第3部」では、貝印株式会社 取締役 上席執行役員 知財・法務本部長 CIPO兼CLO 地曳 慶一 氏に、「貝印の知財戦略『“ナンバーワン”、“オンリーワン”実現のための差別化担当部門としての活動』」についてご講演頂きます。
 技術革新・環境変化に対応するための知財戦略、独自の知財戦略に基づき、知財も将来を見据えた次のステージに進んでいます。企業・特許事務所が一体となって新たなステージの知財活動に進み、未来に向けて準備しなければなりません。これらの講演を通じて、皆様の関係する企業・団体における、現在そして将来の知財活用・知財戦略について、新たな気づきを得られるものと考えております。一般の方のご参加も受付けておりますので、ぜひ奮ってご参加ください。
 なお、今年度は、セミナーをリアル開催する予定です。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参加人数を例年の半数程度に制限させていただいております。お早目のお申し込みをお願いいたします。新型コロナウイルスの感染状況によっては急遽ウェブセミナーへ変更する場合があります。リアル開催とするかウェブセミナーへ変更するかにつきましては、当会ホームページで随時お知らせしますので、お手数ですがご確認をお願いします。

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