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AIと特許/弁理士 高橋 達也

新聞掲載記事
  • 特許(発明)

 現在、私たちはChatGPTに代表される生成AIブームの中にあり、AIは日常生活に不可欠な存在となっています。このようなAI技術が特許によって保護されるためには、新しい発明として認められる必要があります。
 AIが特許の対象となる可能性は、主に3つの観点から考えられます。1つ目は、AI自体が新しい発明である場合です。例えば、新しいAIのアルゴリズムが開発された場合、そのアルゴリズムは、特許を取得できる可能性があります。2つ目は、AIの使い方が新しい発明となる場合です。例えば、AIに特定の入力方法を適用することで、効果的に問題を解決できる新たな活用法が発見された場合、その使い方は特許を取得できる可能性があります。3つ目は、AIの成果物が新しい発明となる場合です。例えば、AIの分析によって新しい化学組成物や医薬品が発見された場合、その成果物自体が特許の対象となる可能性があります。
 このように、AI技術と特許制度は密接に関係しており、技術革新の保護と促進において重要な役割を果たしています。

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