特許事務所での仕事/弁理士 竹村 知陽
新聞掲載記事 特許事務所に転職して約9か月が経ちました。とてもやりがいのある仕事だと感じる一方で、その業務の奥深さや難しさを日々痛感しています。
前職では、企業の知財部門に所属しており、特許事務所に業務を依頼する立場でした。当時お付き合いのあった特許事務所の担当弁理士は、特許出願書類の作成をはじめとする様々な業務を迅速かつ正確にこなしており、当時は、それが当然のことのように感じていました。しかし、実際に自分が特許事務所で業務を行うようになり、それらの業務の難しさを改めて認識させられました。
特許事務所の業務では、発明の本質を的確に捉え、法律的な観点を踏まえながら特許出願書類を作成することが求められます。また、クライアントの事業戦略や意図を適切に反映させて、将来的な権利の活用を見据えた対応を検討する必要があります。さらに、納期を厳守して計画的に業務を遂行することも不可欠です。
この9か月の経験を通じて、自分にとって不足している点がまだまだたくさんあると実感しました。今後も研鑽を積み、クライアントにとって価値のある特許出願を実現するとともに、信頼される弁理士になれるように尽力していきたいと思います。